概要

Vocalodon VSTは、DAW上でマストドンのタイムラインを閲覧するためのプラグインです。マストドンについての説明はここでは省略します。

主な機能は以下のとおりです。

  • タイムライン表示機能(ホーム、ローカル、連合、スーパーLTL※)。このプラグインの主となる機能です。
  • 応援メッセージ機能。DAWでの編集作業中にタイムラインに応援メッセージが表示されます。
  • ラウドネス(LUFS)メーター。

※スーパーLTL:VocalodonVST独自の、ローカルタイムラインとホームタイムラインの内容が一緒に流れてくるタイムラインです。

インストール

以下の手順でインストールを行ってください。

Windows

  • ダウンロードページより、最新のVocalodonVSTをダウンロードしてください。Windows版の場合、64Bit版か32Bit版の2種類を用意していますが、ご使用のDAWに合わせてください。たとえばWindowsが64Bit版の場合でもDAWが32Bit版の場合にはVocalodonVSTも32Bit版をご使用ください。
  • DAWをすべて閉じてください。
  • 今回が初めてのインストールの場合は、まず同梱のlibcurl.dllをDAWのプログラムフォルダに置いてください。プログラムフォルダとは、通常はc:\Program Files\Hoge\Hoge.exeなどのDAW本体のexeのある場所です。現時点でわかっている限り、FL Studio以外は上記の場所で問題ありません。
  • ※FL Studioの場合、以下の2箇所にlibcurl.dllを入れる必要があります。
    • 64Bit版の場合、C:\Program Files (x86)\Image-Line\FL Studio 12直下、及びその中のSystem\Tools\Bridge\64Bit
    • 32Bit版の場合、C:\Program Files (x86)\Image-Line\FL Studio 12直下、及びその中のSystem\Tools\Bridge\32Bit
  • 上記を配置したら、VocalodonVSTフォルダをDAWに設定済みのVSTフォルダ内に配置してください。

Mac (VST)

  • ダウンロードページより、最新のVocalodonVSTをダウンロードしてください。
  • 解凍後、VocalodonVST.vstを ライブラリーフォルダー内のAudio/Plug-ins/VST/ に配置してください。ライブラリーフォルダーはOptionキーを押しながら移動メニューをクリックすると表示されます。
  • お使いのDAWを起動してください。新しいプラグインとして認識されない場合には上記のフォルダがVSTプラグインフォルダとして設定されていない可能性がありますので設定するか、DAW指定のVSTプラグインフォルダにコピーし直してください。

初期設定

初回起動時には初期設定を行う必要があります。

  • 事前にお使いのブラウザで登録済みのマストドンインスタンスにログインしておいてください。
  • DAWを起動してください。起動時にVSTがスキャンされる場合は正常にスキャンが終了するか確認してください。
  • DAW上のエフェクトプラグインの一覧に「Vocalodon VST」が追加されているか確認してください。表示のされ方はDAWによりますが、カテゴリ順の場合は、Analysis、Other、Unknownなど、ベンダー順の場合はvolcalodon.netに、フォルダ順の場合はVolcaodonVSTに入っています。
  • 見つかったらインサートしてください。
  • 初回は、Accountsというダイアログが表示されます。URLがhttps://vocalocon.net になっていますので、ブラウザでログイン済みのインスタンスのURLに変更してください。この際、最後のスラッシュ(/)は入力しないでください。入力したらOKを押します。
  • Input Codeダイアログが表示されます。1.After...の下のURLをトリプルクリックし右クリックでコピーして、ブラウザのURL欄に貼り付けてEnterを押してください。
  • Webブラウザに「アプリ vocalodon_vst があなたのアカウントへのアクセスを要求しています」という画面が出ますので、緑の承認ボタンを押してください。
  • 出てきたコードをすべて選択し、右クリックでコピーしてください。
  • 元のダイアログに戻り2.On your...の下のCode欄にCtrl-Vで貼り付けてください。
  • OKを押すとSuccess!というダイアログが表示されます。これを閉じてください。
  • Vocalodon VSTが表示されます。

使用方法

起動後数秒以内にタイムラインが表示されます。

タイムラインはHome(ホーム)、Local(ローカルタイムライン)、SuperLTL(ホーム+ローカル)、Public(連合タイムライン)の4種類から選びます。初期状態ではSuperLTLが選択されていますが、次回起動時には最後に押したボタンが復元されます。クリックした瞬間には表示されない場合がありますが、数秒以内に表示されます。

Active statusにはTimeline、Loudness Meter、Cheerup Message、Muteの4ボタンがあり、それぞれのアクティブ状態を切り替えます。DAW側でプラグインのBYPASSを有効にすると音声入力はスキップされLoudness Meterは止まりますが、それ以外の動きは止まりませんのでご注意ください。

  • Timeline:インスタンスからタイムラインの読み込みを行うかどうかを切り替えます。
  • Loudness Meter:インサートした音声トラックのラウドネス計測を行うかどうかを切り替えます。ラウドネスメーターには以下の3種類があり、通常は白色で表示されていますが、-13LUFSを超えると黄色、さらに-8LUFSを超えると赤色になります。
    • Momentary:現在(直近400ms)のラウドネス平均をLUFS値で表示します。
    • Short Term:直近3秒のラウドネス平均をLUFS値で表示します。
    • Integrated:再生後音声入力が開始されてから現在までのラウドネス平均をLUFS値で表示します。
  • Cheerup Message:DAW再生中に架空のユーザによる応援メッセージがタイムラインにランダムに表示されます。これは実際にインスタンスのタイムラインに送信されているわけではなく、あくまでVocalodoVST上で擬似的に見えているだけです。なお、応援メッセージの言語はPreferenceで日本語/英語のどちらかに設定可能です。応援者のユーザ名、アバター画像、メッセージの内容はカスタマイズ可能で、カスタマイズすることでどんな言語にも対応可能です。
  • Mute:音声出力をミュートできます。あくまで出力のミュートなのでラウドネス計測は続行されます。

カスタマイズ

ここではVocalodonVSTのカスタマイズ方法について解説します。カスタマイズの仕方を間違うと不慮のエラーなどが発生する可能性もありますので、DAW上のプロジェクトをあらかじめ保存しておくなど十分注意してください。

インストールしたVocalodonVSTフォルダ内のVocalodonVST_files内にカスタマイズ用のファイルがあります。

応援メッセージ

data\cheerup.messages.jaもしくはdata\cheerup.messages.enが応援メッセージのトゥート内容になります。1メッセージ1行(改行区切り)、UTF-8で保存してください。jaとenのどちらが読み込まれるかはプラグイン側のPreferenceで設定されています。

cheerup.users.jaもしくはcheerup.users.enは応援ユーザ名になります。1ユーザ1行で「アカウント名,表示名」というカンマ区切りになっています。UTF-8で保存してください。アカウント名はアバターのファイル名(後述)と連動しています。

images\iconsフォルダ内にcheerup.users.*ファイルで設定したアカウント名に連動したアバターが配置されています。ファイル名はかならず大文字小文字も合わせた状態で「アカウント名.png」にしてください。gifやjpgは認識されません。また、必ず正方形で、サイズは64x64ピクセルを推奨します。

背景画像

images\bg.pngが背景画像になります。ストレッチされません。必ず700x600ピクセルにしてください。

その他

その他、ソースコードを改変することであらゆるカスタマイズが可能です。ソースコードの改変の際はGPL3規約に従って行ってください。

アンインストール

  • VocalodonVSTをアンインストールするには、インストール時に配置したファイルを削除してください。DAWのインストール場所に配置したlibcurl.dllも忘れずに削除してください。
  • 上記以外に、%AppData%\VocalodonVSTフォルダが自動作成されています。削除しなくても特に問題はありませんが適宜削除してください。

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